「フリマって儲かるの?」
フリーマーケットによく参加する、と話をするとたびたび尋ねられるフレーズです。
フリマが儲かるかどうかは売る商品や場所、天候など様々な要素が関係するので何とも言えませんが、儲けにくくなっているのは事実です。
私がフリマに初めて出店したのは2000年頃で、それから100回以上は参加しています。
最初の頃は得意先のアパレル会社からB品などを格安で買い付け、販売していました。
売れたときは1日20万円ぐらい、この頃の2年間が最も稼げた時期でした。
その後は売りたいものがある時だけ参加しています。
昨年(2012年)は、このHPでも販売しているオリジナルTシャツで春から秋にかけて30回以上参加しました。
M/Y/D/S プリント工房 ←こういう商品です。
主に横浜を中心に神奈川、東京あたりで参加していました。
このあたりのフリマによく行っている方なら見覚えあるTシャツがあるかも。
オリジナル商品という強みはありましたが、正直、思ったほど売れませんでした。
10年前ならこの3〜4倍の利益が出ていたと思います。
何度も参加していると、常連の出店者さんと顔なじみになります。
年配の業者さんになると、この道ン十年の大ベテランもいます。
こういう方に「売れますかぁ?」なんて話しかけると、「今は売れないねぇ、昔は凄かったんだけどねぇ」と昔の武勇伝が始まります。
「30年前は代々木で100万売ってサ、その金で家族で海外旅行してね、旅先でまた商品を買って日本で売るのさ」。
常連さんは皆口を揃えて同じ事を言います。
「年々売れなくなっている」と。
私も同意見です。
なぜ売れなくなってきているのでしょう?
日本全体が不況だからでしょうか?
元々のフリマ運営の趣旨は「リサイクル」です。
家庭の不要品を売る場の提供であり、業者も同じく処分品を売りさばく場であった筈です。
マーケットとして成長すると、フリマ用に商品を仕入れ販売する者が出てきます。
私もそのひとりで、家庭の不要品ではなくフリマ用の商品を用意し、販売してきました。
こういった業者(プロ出店者)がボロ儲けしていたんです。
数年前までは、商品はその道の業者もしくは関係者でなければ手に入れる事ができませんでした。
とかろが、今はネットの普及で専門業者しか手に入らなかった商品が一般人でも容易に仕入れる事ができる様になりました。
業者のアドバンテージはどんどんなくなり、にわかプロ出店者が増えているのです。
また、販売面でもわざわざフリマで売らなくてもネットオークションなどで販売すれば、わずかな手間と費用しかかかりません。
フリマの希少性はどんどん薄れ、掘り出し物も以前ほどない状況なのだと思います。
専門業者もにわか業者も同じ商品を扱い、安売り合戦に拍車がかかり、ちょっとしたデフレスパイラル状態になっています。
10年前はノンブランドのTシャツでもデザインを気に入ってもらえたら1,500円(新品)でも売れました。
今は新品で800円でも高いと言われます。
専門業者が大きく儲ける時代は終わりました。
逆に、コネやツテが無かった一般人でも仕入れ販売できる環境になっています。
古き良き時代を知る方からみれば今の状況は全然良くないと感じるでしょうが、昔を知らない人には過去は関係ありません。
売りたいものがあったらやってみましょう。
採算は別で結構楽しいですよ。
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カテゴリ:フリーマーケット
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