世の中、著作権侵害だらけです

私の運営する多くのサイトでは、オリジナルイラスト（知的財産）を公開しています。

イラストの使用については、大きく以下の様な画像使用条件を設定しています。
・非商用（非営利）は無料、商用（営利）は有料。
・非商用でウェブ上で使用する場合、画像のそばにリンクを貼り「転載禁止」を明記する。
・イラストの再配布が目的、もしくは再配布されやすい使用方法は禁止。

他にも諸条件はありますが、これらを遵守しないと著作権侵害となります。

ある時期まで、多くの方は上記条件を守り、一部の非常識な者のみが著作権侵害していると思っていました。

2011年頃、google検索で類似画像を検索できる事を知り、私の画像がどういったサイトで使用されているのか見てみようと思い検索してみました。
すると、出るわ出るわ、、、
自分が想像していた数の10倍以上使用されているイラストもありました。
そして、その大半で規約は守られていませんでした。

ある程度の著作権侵害は覚悟していましたが、想定をはるかに上回る数にショックを受けました。

そして、アクセス出来る全ての違反利用者にメールをする決意をしました。
画像を使用しているページ、数千。
それらを一件ずつ見て回り、違反を確認するとメールするという作業を毎日繰り返しました。
メールの内容は、非商用サイトについてはクレジット表記やリンク設定の要求、もしくは画像の削除。
商用サイトについては画像の削除または使用料の請求、場合によって通常使用料の3倍の額を賠償請求しました。

多くの方は非を認め謝罪し、対応して頂きました。
一方で、完全に無視する者や逆切れする者もいて、中には身の危険を感じる様なキレ方をされた事もありましたが、どういう相手であっても毅然と対応し、著作権侵害について説いていきました。

空いている時間を使い一ヶ月数百件に連絡していましたが、続々と増えていくためキリがありません。
多くの時間を費やし、逆切れや中傷を受け、精神的にダメージを受けながらも頑張りましたが、半年が限界でした。

これまで利用者の善意を信じ、利便性を考え運営してきましたが、著作権を無視した拡散に歯止めがかからないため、いくつか運営方針の変更を余儀なくされました。
画像は背景透明・クレジット表記ナシで公開していたのですが、一部の画像はJPEGに変更したり画像にクレジット（M/Y/D/S）表記を入れました。
また、高画質で公開していた画像の解像度を下げたり、ダウンロード専用サイトを設置したり、様々な対応策を施しました。
正直、本意ではなかったので残念です。

現在は積極的に著作権侵害を探してはいませんが、情報提供頂きました件に対してはチェックしています。

また、ウェブ上では画像検索で探し出す事もできますが、ネットで公開していない使用については更に何倍も無断使用されていると思います。
商店街などを歩いていると、私のイラストを使用したチラシや看板など、よく見かけます。
その多くは無断使用で、地域限定で使用してもバレる訳ない、と考えているのでしょう。
確かに、バレるのは稀です。

公開しているイラストは、私の大切な財産であり、商品です。
著作権など何も考えず好き勝手使用する事により、著作者に辛い思いや（金銭的）損害を与えている事を考えていただければと願っています。

著作権侵害については、コチラにも私の考えを具体的に書いていますので、あわせてご参照ください。